新年度の開始に際し、新社会人の方々に伝えたいことを過去記事等からリストアップしたので、興味が有れば(&時間が有れば)読んで頂きたい。
なお、内容を細かく読み返したりはしていないので、重複している要素が有ったり整合性の問題が有ったり、ということはご容赦下さい。
1. 社会人/コンサルタントとして生きる前提として
4月に社会人になる人に言いたいこと。
闘うゲームが完全に変わる。学生時代のゲームでの勝ち方は通用しないが、これに気付かず脱落する人が多い。
新しいゲームのルールはどのようなもので、そこで勝つために何が必要か。
あと1ヶ月、この問いについて真剣に考えるだけで大きくリード出来ると思う。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月29日
コンサルになる人に覚えておいて欲しいのは、コンサルで優秀だから社会人として優れている訳でもなく、コンサルで通用しなくても社会人として通用しないわけではない。単に向き不向き。しかし、向いてないのにしがみ付く人が多い。向いてないなら早く新しい道に進んだ方が良い。
— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月9日
一方で、ろくに努力もせずに「向いてない」と考える人も多い。
学生時代や数年程度の社会人経験など殆ど無意味。まずは2年間は人の指導を謙虚に受け止めて、死ぬ気でやった方が良い。
それでも向いてないと思うなら辞めよう。コンサルなんてその程度のもの。そんなにコンサルを特別視しない方が良い。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月9日
顧客に見えるものは、自分の嗜好や価値観より、顧客に与える印象で考えた方が良いと思う。
コンサルの場合は「信頼」を与えられるか。それも経営者に対して。
特に衣服、時計、靴、ペン、髪型などは演出の小道具。こういう議論になるということは、見られている物だということ。 https://t.co/1UBL3qgFiY— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月6日
凄く良い言葉。
若手に言い聞かせたいし、今日以降の人生で最も若い今の自分に強く言い聞かせたい。「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる」 https://t.co/CcKrTuO5LB
— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年1月23日
「会社/上司を信じちゃ絶対駄目だよ」ということは若い人に強く言いたい。子供に「知らない人に付いて行っちゃ駄目だよ」と同じレベルで。
純粋な気持ちで「会社/上司は私のことを思ってくれている」と信じている人が居るが、会社/上司はあくまでも、自分の目的のために上手く使いたいだけ。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月9日
2. 「戦略コンサルタント」という仕事について
最近怖いのは、顧客の目が肥えて要求水準が高まる一方、社内の目線が下がっているということ。「時代が変わったから以前と同じレベルを求めるべきでない」という論調が多勢だが、これは単に社内事情で顧客不在の議論。
「時代が変わったから低レベルの品質で満足すべき」と顧客に対して言えないはず。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月12日
3. 備えた方が良い意識について
今のファームで若手に決定的に足りないのは「この案件について俺が一番考えている」という意識というか気概。
100%アサインの若手は上位者より遥かに多くの情報を見て、遥かに長い時間その案件を考えているはず。しかし、殆ど情報を見ていない私に瞬時に論破される。それだと存在意味が無い。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月3日
ファクトとロジックでガチガチに固めて「俺の話を聞け」と詰め寄る。この気概が不可欠。(玉砕が多いが)
しかし、パートナーが顧客にやっていることもこの延長。
パートナーが顧客に提言する、スタッフが上位者に考えを示す。いずれも知的な格闘技。目の前の人にビビったら次に行けないよ。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月3日
私が重視しているのは「建設的な摩擦」。
仕事の場で仲良くする意味は無い。お互いの考えをぶつけ合い摩擦を生むことで熱が生じる。
重要なのは、相手の意見が良いと思えば素直に受け容れ、自分の考えと融合させ新しい考えに変えること。
そして、若手は必死に考えた上で生意気になること。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月3日
議論に職位は関係無い。私はアナリスト時代からパートナーに噛み付きまくり、ボコボコにされ続けた。未だに当時のボスに「お前は生意気」と一緒に飲みながら言われるが、それで評価が下がるということは無かった。
但し、最後まで平行線なら顧客に対しての責任を負うパートナーの意見に従うこと。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月3日
裁量を与えられたから成長できたと言う人が居る。これは正しい。私も自由にやらせて貰えて成長できたと思う。
しかし「私の成長のために仕事を任せろ」という主張は間違っている。裁量が欲しいなら、まずは「任せられる位に成長した」ということを示すべき。
スタッフの成長のためにリスクは取れない。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月2日
仕事を任せて貰えない、自由にさせて貰えないというのは、自分が信じて貰えていないということ。
上位者としては細かく管理するのは面倒臭い。放っておいて良いならその方が良い。しかし、それだと無理だと思うから細かく管理せざるを得ない。
仕事は常に自分から奪うもの。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月2日
4. 若手のうちにやるべきこと
5. 仕事のスキルを高めるために
コンサルに限らず、会議等では「これは違う」だけでなく「このような形が良い」という代替案を示す癖を付けるだけで周囲からの評価が大きく変わる。コンサルでも「じゃ、どうすれば良い?」と聞くと「どうすれば良いかはまだ分からないですが・・・」となるケースは少なくない。
— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月14日
正しいか否かだけであれば優秀な学生でも出来る。加えてコンサルが取り組む課題に正解は無い。「より確からしい」解を探す仕事。代替案が無い否定に意味はない。
代替案を述べないと気持ち悪い、という所まで癖付け。それまでは、会議に持ち込むPCにでもに「代替案を出せ」と書いて貼っておくと良い。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月14日
ちなみに、上位者に代替案を出しても大概は瞬殺される。それこそ「違う」で終わり。この時の「違う」は「より確かな解でない」ということ。
これは辛いと思うが、仮説立案の質を高めるのはこれを繰り返す以外に道はない。
資質でなく経験の差が理由なので、気にせず次の機会にまた発言して玉砕しよう。 https://t.co/xgbPM0pqec— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月14日
新人等のスタッフに奨めたいのは、毎朝、日経だけでなく日経産業や日刊工業、その他主要紙、当日発売の主要ビジネス誌にざっと目を通し、担当案件に関係する記事をクリッピングしてチーム内に共有すること。案件への意味など自分なりの解釈を加えて。
— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月12日
6. 持続的な成長のために
「育成は上司の役割だから指導等はして貰って当然」という発想は止めた方が良い。本気の育成は凄い負荷が掛かるから、それに値すると判断した相手にしかしない。他は当座の仕事をこなすため(=上司自身が楽をするため)の指導。成長したければ「育成に値する相手である」ことを上司に示すことが必要。
— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年1月29日
個人でも中期計画を作るのはお勧め。
私は3年目線の長期計画(ありたい姿)と3ヶ月目線の中期計画を作っている。3ヶ月毎に夜にまとまった時間を取り、じっくり考える。(長期についてはそのついでに適宜)
特に若いうちは仕事に追われるので、これやらないと道を見失うと思う。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月28日
私は10年以上Googleカレンダー等を使って15分単位で行動記録を付けているのだが、これはお勧め。何にどの程度の時間を使ったのかを見ると、日々の生活の無駄や偏りが見えて戒めになる。業務量調査を常にやっているようなもの。
— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月20日
若い時の経験は全て自分の身になるので、どんな環境でもまずはガムシャラに。
その上でキャリアを考える際、大切なのはここで書かれている「比較優位がどこで発揮できるか」ということ。「やりたいこと」基準で考える人が多いが、これは青い鳥を探す旅になりかねない。どんな仕事でも負の側面が有る。 https://t.co/oND79xnjnL— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年2月16日
7. 頭の片隅に置いておいて欲しいこと
凄い頑張り屋の若手が多いんだけど、プロジェクトの波を読んで上手く息を抜く(サボる)術を早く身に付けた方が良い。どんなにタフでも走り続けたら続かない。
— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年1月20日
最初は自分の中で罪悪感が出たりするので、それなら書店に行き、自分が楽しいと思うコーナーで立ち読みするとかが良い。
私は昔から必要無さそうな時はオフィスに行かず、若手の頃は自宅で勉強したりゲームしてた。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年1月20日
上位者から見てると、息を抜いているのは分かるから、まずい時なら作業指示を出すので、言われなければ大丈夫。
— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年1月20日
上位者を見ると、最初は意識も能力も「凄い人」と感じるかも知れないが、そんな人も昔は課題だらけだった場合が殆ど。(さすがに残っている人は平均以上だったとは思うが)
偉そうに指導している内容も、自身が指導され、しかも痛い目に遭って意味を理解したものが殆ど。もしくは後悔していること。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月27日
なので、課題山積みでも気にする必要は無い。最初は課題山積みで当然だし、だからこそ楽しい。最初から課題無く出来る仕事など退屈の極み。
但し、生き残った人は山積みの課題を克服して変化したのも事実。気にする必要は無いが、課題解決に向けた徹底的な取り組みは不可欠。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月27日
ちなみに、課題は解決すると次の課題が現れて、いつまで経っても消えないということに気付くはず。この歳になっても課題山積みで嫌になる時が有る。
社会人生活なんて、ラスボスの居ないRPGくらいに捉えて、レベルアップするのを楽しんだ方が良い。
人生は壮大な暇潰しなのだし。— 小暮 隆(仮名) (@KogureTakashi) 2020年3月27日
8. 推奨書籍