成長に必要な外的要素

成長する上で、自身の意識・行動は当然不可欠だが、同時に外的要素/環境も重要だと考えている。やはり、成長できる環境というのは有る。

 

何が必要なのか。大きく3点だと思う。

  1. 目指す姿を体現している「本物」
  2. 課題を的確に指摘してくれる「コーチ」
  3. 切磋琢磨できる「競争相手」

 

1. 「本物」

例えば戦略コンサルタントという仕事に就いていて、一流のコンサルタントの仕事を見る機会が無いと、適当なレベルを見て「これが目標」となる。「本物」を見て初めて、目指すべき頂が極めて高いということに気付く。

その意味で「本物」の存在は不可欠。

コンサルティング業界で言うと「戦略系」と「総合系」が有るが、最大の違いはここに有ると思っている。端的に言えば総合系に「本物」は少ない。(居ないわけではない)

この理由は機会が有れば別に書きたいと思うが、とにかく総合系の人はこの点は認識した方が良い。

 

ちなみに、これは「ロールモデルを見付ける」といったようなものとは少し違うと考えている。ロールモデルは「模範」といったようなニュアンスだと思うが、コンサルタントは誰かを模範にするようなものではない。あくまでも一流の人の姿を見て、その見習いたい部分のみを真似、自分なりの型を作り上げるもの。

また、ある「本物」を見て、その人のような姿を目指さないということも有り得る。コンサルで「本物」と言っても、切れ味で勝負する人から寝技勝負の人、哲学的な人等々、色々なスタイルが有る。

違うものは違う。別に無理に目指す必要は無い。しかし、「本物」を見ることで他のコンサルとの違いの出し方などを考える機会には必ずなる。

そういった意味で「本物」に接する機会は欲しい。

 

2. 「コーチ」

以前に「自分の課題を直視することから成長は始まる」という記事を書いた。

自分の課題を的確に理解することは不可欠。

しかし、自分の課題は実は見えていないということも多い。これは、「課題を認識できていない」ということもそうだが、逆に「特に大きな課題ではないのに課題だと思い込んでいる」という場合も有る。

後者について補足すると、「確かにそれは(表層的な)問題なのだが、その問題の背景に別の問題(真因)が潜んでいて、その真因を解決すれば自ずと表層的な問題も解決するはず」というようなもの。

この辺りまでしっかりと考えて「課題」を特定することが必要。

プロジェクト毎のフィードバックだけだと表層的な問題に留まる可能性が結構高いので、しっかりとしたコーチのような人を見付けて、アドバイスを仰ぐことが必要だと感じる。

 

3. 「競争相手」

やはり、近い世代で刺激を与え合える相手が居ることは大きい。

私も最初の総合系時代、途轍も無い人と張り合っていた。正確に言えば、相手は競争相手とも思っていなかっただろうが。今その人は、某業界でトップクラスの立場に立っている。今思うと、ちょっととんでもない相手をライバル視していたのだが・・・。

戦略系に移ってからも、近い世代に優秀な人間が集まっていた。戦略系の場合にはもう相手にもならない(勿論、私が負けている)相手も居て、そういった奴らは取り敢えず「凄いな」と思うだけだったが、他は良い刺激を与え合えたと自負(あくまでも自負)している。

刺激は絶対に必要。

 

 

これらの3要素が必要なので、もしも欠けているのであれば環境を変えることを考えるべき。

但し、前提は、今の環境で「極めて高い評価」を受けているということ。

コンサルタントで言えば、一緒に仕事をしたことが有るパートナー/マネジャーの中で「どのスタッフを使っても良いと言われたら、まずお前を使う」と言ってくれる人が複数人居ること。これが最低条件。

 

転職を考える理由として、「今の職場だと成長できない」というように、成長できない理由を外的要素のせいだけにする人が多いが、見ていて、そのうちの9割以上は「どうせ他に行っても成長できない」と感じる。

 

挙げた3つの要素のうち、「コーチ」と「競争相手」は殆どの会社に居る。少なくとも、極めて高い評価を受けていないのに「競争相手になる人が居ない」というのは笑止千万だし・・・。

 

仮に「居ない」と感じるとすれば、それは自分の評価が低いから。

上位者は期待できる人にしか本気の指導などしないと考えた方が良い。指導して欲しいなら、「自分が指導に値する」ということを示すことが必要。

「コーチ」が居ないのは、単に期待されていないと考えた方が良い。

 

また、「競争相手」もかなり顕著に表れると思う。言い方は悪いが、「負け犬には負け犬が近付く」ということ。以上。

 

 

ここに挙げた3要素以外は、正直、自分の意識次第だと感じる。

仕事に物足りなさを感じるのであれば、自分で徹底的に勉強すれば良い。勿論、仕事を完璧にこなして「極めて高い評価」を受けた上で。

案件が面白くないと感じるとすれば、それは案件への臨み方が理由の場合も大きいし、どうしても他の案件が欲しければ、自分が興味の有る案件を持っているパートナーに売り込めば良い。「極めて高い評価」を受けていれば、パートナーとしては諸手を挙げて受け容れるはず。

 

一つ有るとすれば、ファーム/企業規模が小さい時。これだとどうしようも無い場合は有る。

しかし、少なくとも総合系ファームであれば、まず何とかなる。

 

取り敢えず、「極めて高い評価」を受けてから考えた方が良い。

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