コンサルタントはかなり失礼なことをやっている

「コンサルタントはかなり失礼なことをやっている」

コンサルタントという仕事を行う上で、この点は強く認識しておいた方が良い。

多くの場合において、豊富な経験と実績を持つ、その道のプロである経営者に対し、その領域の経験も実績も無い若造が「こうすべきです」と提言する。

失礼甚だしい。

勿論、だからコンサルなど無意味だと言いたいのではない。門外漢故に可能な着眼・発想が有る。それがコンサルタントが出せる価値。

重要なのは、顧客(経営者)が持つ「何様だ」という心境をマイナスしても「聞く価値が有る(有った)」と思わせるだけの提言をすること。

そのために

  • 調べる
  • 考える
  • 伝える内容を洗練させる

ということを、とにかく徹底すること。

そして、常に「発見」、「新しい目線」を入れること。

経営者の時間を1時間頂くのであれば、「この人と会うことに1時間割いて非常に良かった」と思って頂ける何かを必ず入れることが必要。提案であれば先方の金銭的費用負担は発生しないが、経営者の時間を頂くだけでコストが発生している。案件化した後であれば尚更。

プロパーで戦略系に入って来るような人は「自分は頭が良い」という自信(時として選民意識のような勘違い)を持っている場合が多い。そのため、自覚は無いのだろうが「賢い私が提言を与えてあげている」といったような振舞いに見えることが有る。

仕事をある程度任せられるかどうかの一つの基準として、「怖い」という感覚が有るかどうかを見ている。顧客に対して成果物を出す際に、その成果物が本当に価値が有るものなのかどうか。そこに怖さを感じられるようになると、アウトプットの質が格段に上がる。

失礼なことだと重々認識した上で、それでも自分の提言は価値が有ると自負しているから是非、私と会う時間を割いて欲しい。

そこまで言えるようにならないといけない。

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