この時期、今年だと’21卒内定者や’20卒入社予定者から多く聞かれる質問。
「入社までにどんな準備/勉強をしたら良いですか?」
もしくは
「どんな本を読んでおくと良いですか?」
私の答えは昔も今も同じで、
- 今の時期に勉強などに時間を割くのは勿体無い
- 本も別に、今読む必要など無い
ということ。
こんなことに今の時間を使うのは勿体無い。
「勉強」については、入社すれば嫌でも学ばねばならないことが山ほど有る(待ち構えている)。たまに、この時期に戦略論の勉強などに励もうとする内定者も居る(「誰の戦略論を学ぶのが良いですか?」という質問など・・・)が、そのような勉強は、入社して案件を一度でも経験してからの方が効果が遥かに大きい。
本も、好きなら読めば良いけど、頑張って読書の時間を取ったって得られることは少ない(これは入社後も同様だが)。
私が伝えたいのは一つ。
「カラカラになるまで遊び倒し、『仕事したくて仕方無い!!』というような身体になるような時間を過ごして欲しい」
ということ。
要するに、吸収力MAXのスポンジ状態にまで自分の身体を持って行って欲しい。
やはり、学生時代には学生時代にしかできないことが有る。
その最も大きいものが「無駄な時間の過ごし方」。
最近の学生は(年寄り臭いので止めたい表現だが・・・)、無駄が無い生活を送っていることで面白みが無かったり、入社(内定)がゴールになっているような感じを受ける。
嫌でもこれから先、数十年に亘る社会人生活が待っている。
ここまでの時間に「遊び」が無いと、この先持たない。
下手すると中学入試に向けて小学校低学年から努力し、中学に合格してすぐに大学受験に向けた準備を始め、そして大学入学後間も無い頃から自己研鑽に励む。そんな生活をして来ている人も少なくない。
内定は一つの節目。自分が進みたい道に向けてここまで頑張って来た自分を褒めて、徹底的に「無駄」を与えて欲しい。
気になっていた漫画を片っ端から読み倒す。
友達とただひたすら飲み明かす。
気の向くままに旅をする。
女の子を追い掛け回す。
部屋の天井をずっと眺めて一日を終える・・・。
「それって何の意味が有るんだよ」と笑われるような生活を送ることにも大きな意味が有るのは、若いうちの特権。
勿論、本を読むことが好きなら本を読み明かすのも良い。
とにかく、自分の本能の向くままに過ごし、卒業までに「もう遊ぶのは嫌だ!!」という気持ちにまで持って行って欲しい。
そこから先の成長は、私に任せて欲しい。
無限の将来性が有る若手をしっかりと先導するのは私達の仕事。
コンサル人生に必要なことは入社後に徹底的に詰め込んで行くので、それを受け入れられる身体を準備して来て下さい。