与えられる仕事の塊を大きくすることを意識する

コンサルタントだけではないと思うが、成長の物差しとして「何を知っているのか」、「何が出来るのか」という知識・スキルも一要素にはなるが、それよりも、「どの程度の大きさの塊で仕事を与えられるのか」ということの方が意味が有ると思う。

前提として、「やり方を考える」のが「仕事」で、既に考えられたやり方に従って進めるのは「作業」。
そもそも、ここについて勘違いしているスタッフは結構多く、「やり方」が与えられるのを待っているということも多い。細かく「作業の進め方」を指示することが、優秀な上位者だと思っているということも多いと感じる。

知識やスキルは持っていることは必要だが、それを使って指示された作業を進めるだけであれば価値は無い。
重要なのは、それらを用いて「問い」に答える。これが「仕事」となる。

そうすると、どの程度の大きさの「問い」に答えられるのか、という尺度が生じる。これが「塊」と表現するもの。

プロジェクト全体の「問い」が有る。
その「問い」を分解し、細分化した「問い」が何層にも出来上がる。

途中までは、それらは「論点」と表現される。そして、最下層まで行くとその「問い」は「どのように情報を集めるのか」とか「どのように表現するのか」というものになる。「作業方法」になる。

入社してすぐは、まずはその最下層に答えるだけで精一杯。情報の在りかが分からない。適したグラフの作り方がパッと出て来ない。
そこから始まること自体は全く問題無い。しかし、そこに留まっていては問題が有る。
(但し、まずいスタッフだと「どこに情報は有りますか?」といった質問をして来ることも有る・・・これは論外)

まずは、「作業方法」ではなく「論点」を与えられるようになること。
その上で、より上位階層にある論点を与えらえるようになること。下位階層の論点に対してしっかりと答えを出せるようになれば、上位者は必ず塊を大きくする。

塊を与えられ、それをどのようにほぐすのかを考える。塊を小さく分けたら、自分が片付ける塊と下位者に与える塊を分別して答えを出す。
この繰り返し。

今目の前に与えられている大きさの塊が「自分には小さい」ということを認められ、より大きい塊を得る。これが階段を一つ上がったということだと思う。

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