「自立」と「自律」

先日、Twitterで書いたことについて。

恐らくコンサルタントに限らず、「仕事」をする上で重要なのは「自立」と「自律」という2つの「ジリツ」だと考えている。
これが「仕事」と「労働」の決定的な違いなのかも知れない。

先に立つのは「自立」。

これは

  • 組織からの自立
  • 上位者からの自立
  • 顧客からの自立

という3つの観点が有ると思う。

組織からの自立。

John F. Kennedyの就任演説での有名な言葉。

ask not what your country can do for you
ask what you can do for your country

この意識が全てだと思う。
「国(country)」を「会社」もしくは「組織」に置き換えれば、この言葉が組織からの自立のために何が必要なのかを指示してくれていると感じる。

会社が私に対して何をしてくれるのか、ではなく、会社に対して私が何をするのか。

このように意識が逆向きになること。これが必要。

上位者からの自立。

「労働」においては、所謂「上司」が明確に存在し、その指示・判断に従って行動する。
一方で「仕事」においては、そのような関係性ではないと思う。確かに「上位者」は居て、その判断を受け入れる必要が有るのだが、それはあくまでも「上位者」と「下位者」の議論が平行線となった場合。

「仕事」の基本として、自分自身で何をすべきかを考え、その実行方法を明確にし、実際に行動をする。
その過程で都度、上位者に報告をし了承を得る必要が有るが、「上司→部下」ではなく、「下位者→上位者」という思考の流れになる。上司が考えたものを部下に伝える、に対して、下位者が考えたものを上位者が最終判断する、ということ。

最終的に責任を負うのは上位者なので、上位者の判断に最後は従う必要が有る。
しかし、先に立つのはあくまでも「私はどう思う」。それを叩き台として、上位者と協議し詰める。

この流れ。

顧客からの自立。

これは特にプロフェッショナルファームで重要なことだと思うが、顧客との間に主従関係が出来てはいけない。
確かに「クライアント(依頼者)」であり、クライアントにとって最善のものを提言するという立場であるが、関係性はあくまでも対等。もしくは、依頼を受けた領域においては主たる存在となる。

この位の立ち位置を取ることが不可欠だと思う。

「顧客の求めに従う」というのは、実は非常に簡単。
確かに無理難題をどう解決するのか、ということは有るのだが、「これが欲しい」という明確なものへの対処になる。

「上司の指示に従う」のと精神的に大差は無い。

「自律」について。

意識として「自立」しているという自負が有る若手も多いが、一方で、「仕事を任せてもらえない」という不満を持つケースも多いと思う。

この場合には、一つは(本人は自立しているつもりでも)そもそも自立出来ていないということが有るが、もう一つは「自律」が出来ないと判断されていることが理由の殆ど。

Twitterで書いた通り、重要なのは

  • 顧客が何をどの程度求めているのかを読み取る
  • その期待を上回る基準を自分で定める
  • その基準に向けて自分を律する

ということ。これらの全て/いずれかが甘い。

「顧客」は、必ずしもお金を払ってくれる人とは限らない。
仕事の内容や立場によって「顧客」は変わる。

例えばコンサルファームの若手の場合、「顧客」はパートナーやマネジャーと設定することも良いと思う。ファームにおいて若手のアサインは市場原理に従っていて、パートナーやマネジャーから評価されない若手は機会すら得られない可能性が有る。

これは「上位者からの自立」と反するものではない。
上位者が求めるものは何なのか、それに対してどのような価値を自分自身が提供するのか。その際に他の若手との差別化要素は何なのか・・・等を徹底的に考える。

このような意識を持たないと、早ければアソシエイト、遅くともマネジャーになって間もなく、大きな壁にぶつかる。そして、この壁を越えられない人は非常に多い。

「意識」は癖のようなもので、暗示をかけて「意識が有るふり」をしていることで、ある日それが本物の「意識」に変わる。

まずは「意識を持つ」ということを意識する。徹底的に甘えを捨てる、という気概を持つということが必要だと感じる。

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