基本科目は予め勉強していないと話にならない

Twitterで書いたことに絡んで。

コンサルタントは思考能力で勝負するものなのだが、その前提として知識は絶対不可欠。前提知識が無いのに思考しても何も出て来ない。インプット無き状態でのプロセス。

コンサルタントが得るべき知識は2つの種類に分かれる。

一つはプロジェクト固有の知識。例えば漢方薬メーカーの戦略を立てるといった案件の場合には、アサインされた段階で競合企業名を全く挙げられないという状態でも仕方ない。
これは、プロジェクトにアサインされた直後に一気に習得すべきもの。
(ちなみに、漢方薬メーカーを例に挙げたのは、単に手元に漢方薬が有ったから)

もう一つが「基本科目」とも言うべき知識。コンサルタントとして生きて行く上でベースとなる知識。
こちらはコンサルになった直後から一つ一つ勉強をし、かなり高いレベルで満遍なく蓄積された状態にしておく必要が有る。プロジェクトが始まってからこれらを勉強するという状態は、正直手遅れ。競争の土俵に乗ることはできないと考えた方が良い。

私の中で基本科目と考えているのは下記のもの。

  • 経営戦略
  • マーケティング
  • 会計・財務
  • 組織・人材管理
  • 法務(会社法および労働法)
  • 情報システム
  • オペレーション
  • 統計

これらは、コンサルになった直後から一つ一つ、しっかりと学習を積み重ねて行くことが必要。集合研修などで触り程度は学ぶかも知れないが、案件に入ったらその程度では全く通用しない。
それぞれの領域で専門家と話が出来るレベルにまでは最低限持って行くことが必要。

但し、案件によってはこれらが非常に高いレベルで求められることが有る。私も原価計算や組織再編などで、途轍もなく専門的な知識が求められる案件に入ったことも有る。
しかし、これらは基本科目をしっかりと身に付けていれば、プロジェクト立ち上げから一気に専門書を漁ってカバーすることは可能(当然、そのようなレベルだと、専門家の協力も仰ぐ)。
これが出来るレベルにまで持って行っておく。

昔に比べて緩くなった(故に若手の意識も甘くなった)が、コンサルファームのアサインはかなり市場原理が働いている。

自分が入りたい案件が有るのであれば、それに向けてかなり勉強し「即戦力である」というアピールが必要。
一方で、アサインされて「基本科目が出来ていない」という判断が下されれば、少なくともその知識が求められる案件に再度アサインされるチャンスは皆無と考えた方が良い。それだけ、アサイン獲得の幅が狭くなる。

見た目としては生存競争が緩くなってきたが、裏側ではかなりシビアに見極めがされていると考えた方が良い。
(生存競争が緩くなったように感じるのは、単にここ10年といった単位でコンサル業界が活況だったからに過ぎないのだが・・・)

常に勉強して自分の知識・能力を高める習慣が無い人は、この業界では厳しいと思う。
これは、「自分は既に十分な知識が有る」と考えて勉強しなくなったシニアなメンバーにも言えることなのだが・・・。

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