改めて思うところ

先週、顧客の人事制度改定について、大きな方向性についての経営決定を頂いた。
人事制度とは言っても、経営決定頂いたポイントとしては人材管理の在り方であり、組織の在り方。

この案件を進めている中で改めて思うところ。

  • 会社に自分の将来を委ねてはいけない
  • コンサルタントは人の人生を壊す危険性が有る

今回、従業員の側から見ると、人生の前提を根本から見直さなくてはいけないようなインパクトが生じる。
「会社(経営者)は従業員のことを想ってくれている」という認識を持ち、それを信じ込んでいる人が居るが、会社として考えるのは「会社の利益のために、従業員をいかにうまく活用するのか」であり、従業員の利益/幸福が第一義ではない。

会社や上司の言うことを信じてはいけない。
ましてや、会社に自分の将来を委ねるというのは愚の骨頂。

また、今回の方向性は、元々経営者が想定していたよりもかなり大きく振れた(従業員に厳しくなった)もの。それは、私がそれを必要だと感じ、そのように提言したから。

確かに、経営者の想い/意向が基になっているし、最終的に意思決定をしたのも経営者。
しかし、かなり「煽った」ことは否めない。「経営者の想い」自体を意図的に誘導したのは間違いない。

この顧客は、組織および人材という観点で、かなり危機的な状況にあると捉えている。
その状況を打破することが不可欠で、そのためにすべきことをまとめたもの。

とは言え、これにより「人生を壊された」と受け止める人も居るはず。

コンサルタントの仕事、特に組織・人が絡む仕事というのは、それだけの影響を持ち、それはつまりそれだけの覚悟を持って臨まなくてはいけないこと。

この認識を強く持たなくてはいけないということを、改めて強く感じた。

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