休みの日の過ごし方で他人と差が付く

成長する人としない人。昔からこの点については色々と考えている。

 

かなり大きな差が付くのは、休みの日の過ごし方だと思う。

特に若いうちは、休みの日を相当意識的に過ごした方が良い。これが他人とのかなりの差に繋がると思う。

週末であれば「土日の2日間に何をするか」をしっかりと金曜日に考え、土曜日を迎えた方が良い。(長期休暇も同様)

 

これは別に「休みの日に仕事をしろ」というのではない。逆に、休みの日に仕事しかしていない人も成長できないと思う。

また、「のんびりするな」とか「遊ぶな」というものでも勿論無い。

 

平日、通常仕事をしている時間帯は、他の人も仕事をしている。

ここで多少意識的に取り組んだとしても、「大きな差」には繋がらない。取り組み具合による質の差は勿論有るのだが、この段階で大きく差が付けられてしまうような人は正直、競争相手ではない。2:6:2の法則で言えば、下2割が脱落するだけ。

他の8割は、仕事の時間帯はそれなりに取り組んでいる。そこで大きな差が付くはずはない。

上の2割と「普通」の6割の差が付くのが「休み」をどう過ごすのか、だと思う。

 

成長スピードが遅い人に限って、仕事以外の時間に大した勉強をしていない。自分自身ではそれなりにやっているつもりのことを言っても、聞いてみると正直甘い。

そして、「自分が成長できないのは自分の会社の問題」だと言う。環境のせいにする。

会社は学校ではないので、別に本人の将来を考えて何かを教えているわけではない。会社で学べるのはあくまでも、会社で直接必要なことのみ。

逆に、どんな会社でも意識高く学ぶ姿勢が有る人は伸びる。

 

とは言え、仕事と全く無関係な勉強に充てるほどの余裕は若いうちは無いし、一週間の圧倒的に多くの時間を仕事で占められるのだから、それを活かさないのは勿体無い。

若いうちは、今やっている仕事を軸に「拡げる」、「深める」ような勉強をすると良いと思う。戦略実行が話題になっている時に行動経済学を学ぶとか、組織設計の話が出て来たらそのまま人事制度について学ぶなど。

なお、本当にやりたい領域が有るもののまだチャンスを得られていないのであれば、そこに向けた取り組みに費やすことも確かに必要。しかし、まずは今の仕事を通じて成果を出すことに専念する方が先決。そこで評価も受けられない人に将来は無い。

 

 

一方で、本当に疲れ切っている時に身体に鞭打って仕事や勉強するのも無能と言える。

休養は仕事に絶対的に必要な要素。「戦略的休養」という言葉が流行っても良いくらいに、どのように上手く休むのかを考えた方が良い。

 

しかし、30代前半位までは、通常の週末についてはあまり休養を意識しなくても良いと思っている。

3か月のプロジェクトであれば中間報告後の週末位。それ以外は全く休まずに走り切れると思う(と公式に発言すると大問題になるが・・・)。

その代わり、プロジェクト後の休みは最低2週間、できれば3週間は取るべき。最初の1週間で徹底的に体を休めて疲れを落とし、あとの1-2週間で新たな刺激を受ける。

海外などに旅に出るのも勿論良いし、私が勧めているのは、読んでいない本を大量にトランクに詰めて適当な温泉宿(安くて良い)に籠ること。

別にこれに限らないが、自分が「刺激を受けられる」ものに時間を費やすと良い。

 

なお、3週間休み、その中で色々と仕事以外の刺激を受けると、最後の方は休んでいることに飽きて来る。「早く仕事がしたい」と心の底から思うようになる。

これが休みの完了の合図。

ここまでは休もう。

 

あくまでも価値感なので、「人生を愉快に過ごしたい」という人や「仕事は生活の糧を取るための手段に過ぎない」と考える人は別に良い。別にそれを否定する気も無いし、成長意欲が有る人を邪魔しない限り何も言うつもりもない。

 

しかし、成長をしたいと思っているのであれば、特に若いうちは全てを仕事(なり研究でも何でも自分が捧げたいもの)に繋げて考えるべき。

休みを取るのも仕事で良い成果を上げるため。遊ぶのもリフレッシュしたり、普段と違う人と接して刺激を受けたり、人脈を維持するため。学ぶのは当然。

 

なお、「若いうちは」と書いたが、これは肉体的や精神的な若い/老いを言っているのではなく、「家族」の存在だと考えて頂いた方が良い。

独身のうちは全てを自分中心で組み立てられるので、成長をしたければ自分が捧げたいものに邁進すべき。しかし、家族ができるとそうは行かないし、そうすべきではない。

言い換えると、成長のための自己投資は独身のうちに徹底的にやった方が良いと思う。ここまでの貯金がその後の人生でモノを言うと思う。

2件のコメント

  1. 三戸さん
    平日も含め、家族と過ごせる時間帯をプライベートに回し、その分を夜間などでカバーしています。
    休日の場合、家族と過ごす日と勉強する日の区別、一日の中で家族と過ごす時間帯と部屋に籠る時間帯の区別。これをはっきりとさせることで、家内の協力も大きいため、結構しっかりと勉強時間などは取れます。

  2. 初めまして、いつもblogを拝見させていただきいております。
    結婚してからの時間の使い方はどのようにしているのでしょうか?

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