久し振りに強烈に読みたくなり、夜に酒を飲みながら井上靖の「敦煌」を読み耽った。
私が最も好きな小説の一つ。約60年前の作品。
シルクロードの入口、敦煌近くの千仏洞の中から大量の経典が見付かったという歴史的な大発見。これは実際の話だが、ここになぜ、大量の経典が隠されていたのか、ということをフィクションで描いたもの。
短編だが、壮大さを感じさせるストーリー。
中国の歴史に関する小説が好きで読んでいない人が居たら、是非、読んで欲しいと思う。
ちなみに、私が子供の頃にNHKで「シルクロード」という番組が有った。少し前にデジタルリマスター版の放送が有り、DVD版も発売されている。
この番組もまた最高、の一言に尽きる。
少し疲れた夜に、少し良いウィスキーを飲みながら、ソファーに埋もれて見つつ、そのまま眠りに落ちるのは至福の時です。
こちらは短編集。
夜寝る前に一作ずつ、といった読み方も良い。