読書録「波紋と螺旋とフィボナッチ」

この本、最近読んだ本の中で圧倒的に面白い。

書店でたまたま見掛け、「フィボナッチ数列とか好きだったな」と手に取ったのだが、買った理由は、「シマウマがシマシマを持つ理由」という章に興味を持ったから。

文庫本の中でも薄い部類に入り、著者の軽快なノリで非常に読み易いのだが、中身はしっかりと「科学している」本。また、コラムも非常に面白い。

個人的に非常に興味深かったのは、買った理由にもなった「シマウマがシマシマを持つ理由」となる原理を最初に提唱したのが、あのエニグマの解読などで有名なアラン・チューリングであること。これは初めて知った。
チューリングが生涯で唯一書いた生物に関する論文が、これに関することらしい。

とにかく、読み物として非常に面白く、勉強になる。

読みながら、コンサルとして色々と考えることも多い(示唆が有る)のだが、この本についてはその点は書くのを止めておく。そんなことを抜きにしても強烈に楽しい。
(最近、コンサルという仕事について色々と考え直しているので、本を読みながらふと、それらを考えてしまうのだが)

なお、チューリングについては下記の映画も非常に面白かったのでお勧めです。

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