COVID-19の影響がいつまで続くのかが全く見えないので、ややもすると将来に対する憂いが頭の中を締めたり、欝な気分になりがち。
そんな状況なので、気分転換に読み返したのがこの本。私が最も好きな本で、読み返すのが何度目なのかも既に分からない位に読んでいる。
タイトルから想像できる通り、あの「深夜特急」のオマージュ的なものだが、本家はバスなのに対して、こちらはバイク。
作者は大学を中退し、最初はインドからリスボン(最終的にはブダペスト)、2ndシーズンではバンクーバーからアメリカ大陸の北南端を走破している。それらを少し時間が経ってからまとめたという本。
個人的には、本家「深夜特急」よりもこちらの方が数段面白いと思っている。とにかくハチャメチャで凄い。
「深夜特急」を読むと仕事を投げ捨てて旅に出たい、という衝動に駆られる。一方でこの本を読むと「真面目に仕事しよう」と思えるのが不思議。
今のような将来が不透明な時期に、「こんな人生を歩んでいる人が居る」というだけで元気になる・・・かどうかは分からないが、お勧め。
なお、仮に「深夜特急」を読んでいない人は、まずは「礼儀」として、そちらから読みましょう。
ちなみに、深夜特急は大沢たかお主演で映像化もされていますが、こちらもお勧め。
どこだかの街で郵便局に突然現れた大沢たかおの恋人役の松嶋菜々子が、非常に可愛くて好きでした。(全くの余談:ちなみに、原作にこのシーンは無い)